この記事についてClaude(Anthropic)との共同編集により作成されました。
要約
- Enter を押して誤って装填してしまったクエリを、Ctrl+Z(Mac は Cmd+Z)で1段だけ取り消せるようにした
- 単発装填も、一括装填(Shift+Tab)も、まとめて1段で取り消せる。取り消したクエリは入力欄に戻る
- 作動するのは入力欄が空のときだけ。入力中はブラウザ標準の文字 undo が優先されるので、書きかけは壊れない
- 多段 undo / redo はあえて入れていない(理由は後述)
souten は、思いついたことをその場で装填しておいて、区切りでまとめて発射する道具だ。装填はテンポが命で、1単語打って Enter、また1単語打って Enter、と勢いで撃ち溜めていく。
その勢いの裏返しで、たまに「あ、今のは要らなかった」が起きる。打ち間違えたまま Enter を押した、半端な語をうっかり確定した——そういう小さな事故だ。
これまでは、誤って装填したクエリは装填済みリストから手で探して消すしかなかった。1件のために手をマウスに移して、目的の行を見つけて、削除ボタンを押す。装填のテンポからすると、この「戻る」だけ妙に重かった。
そこに Ctrl+Z を入れた。
使い方
装填した直後、入力欄が空の状態で Ctrl+Z(Mac は Cmd+Z)を押す。 直前に装填したクエリが装填済みリストから消えて、その文字が入力欄に戻ってくる。書き直すなり、やめるなり、好きにすればいい。
一括装填(Shift+Tab でサフィックス展開した候補をまとめて入れるやつ)も、1回の Ctrl+Z で丸ごと取り消せる。展開された候補が全部消えて、元の種にした1単語が入力欄に戻る。
ポイントは、キーボードから手を離さずに取り消せること。Enter で撃って、間違えたら Ctrl+Z で戻す。装填のリズムを崩さずにミスだけ拾える。
取り消せないもの
逆に、これは取り消せない、というものもはっきりさせておく。
- 自動で投下されるゆるディープ弾 — souten は装填時にこのブログへの導線を1発こっそり混ぜている(広告的な仕組みなので正直に書いておく)。これは undo の対象外。
- 発射した後 — 「発射」を押した時点でクエリは外部タブに飛んでいて、手元のリストは空になっている。すでに外に出たものは戻せないので、発射後は undo を無効にしている。
- 入力中の文字 — 入力欄に何か打っている最中の Ctrl+Z は、ブラウザ標準の文字単位 undo が優先される。装填の取り消しが作動するのは入力欄が空のときだけ。IME で変換している最中にも誤爆しない。
なぜ「1段だけ」なのか
undo を作るなら、多段にして redo も付けたくなる。普通のエディタはそうだ。でも souten では、あえて1段に留めた。
souten が狙っているのは「思考の断片をそのまま、勢いを削がずに撃ち溜める」体験だ。装填済みリストは、推敲する対象ではなく、勢いで積み上げた弾倉に近い。
ここに多段 undo / redo を持たせると、リストを行ったり来たりして「これ消そうか、やっぱ戻そうか」と推敲を始めてしまう。撃ち溜める道具が、いつのまにか編集する道具に変質する。それは souten が避けたかったことそのものだ。
だから今回の狙いは「Enter 押しちゃった」のリカバリ1点に絞った。直前の1回だけ、なかったことにできる。それ以上はできない。多段にしない・redo を付けないのは機能の不足ではなく、勢いを守るための設計判断だ。
おわりに
Enter で撃って、間違えたら Ctrl+Z で戻す。それだけ。
派手な機能ではないけれど、装填のテンポに「戻る」が自然に組み込まれたことで、撃ち溜めの心理的なハードルが少し下がった。間違えても1発で戻せると分かっていると、思いついた語を迷わず撃てる。
よければ試してみてください。
- アプリ本体: https://souten.hira-euclid-norm-root2.workers.dev/
- 入り口ページ: /souten/
- souten 自体の紹介はこちら: 会議中に「あとで調べたい」が連発して集中切れる人向けに、思考を撃ち溜めるWebアプリ「souten」を作って公開した
- 一括装填機能の話はこちら: souten に1単語で関連クエリを一気に装填する機能を追加した