この記事についてClaude(Anthropic)との共同編集により作成されました。
要約
デジタル絵馬 ema に、お焚き上げ機能を足した。 願いが叶ったとき、その絵馬を願い主が自分で焚き上げて手放すための導線です。
- 入り口ページ: /ema/
- アプリ本体: https://ema.hira-euclid-norm-root2.workers.dev/
ema そのものの説明(願いを木札にして QR を机に貼り、行動するたびにスキャンする、という使い方)は最初の記事に書いたので、ここではお焚き上げの話だけを短く。
お焚き上げとは
ema には元々、参拝されないまま放置された絵馬が時間が経つと自動で消える、という仕組みが入っています。これは雨風で朽ちていく神社の絵馬を真似た、受動的な消え方。
お焚き上げはその逆で、願いが叶ったときに能動的に手放すための導線です。古い絵馬を焚き上げて天に還す、あのお焚き上げをそのまま持ってきました。
絵馬ページのフッターに、いちばん控えめな佇まいで導線を一つ置いてあります。押すと、確認の一手間が一度だけ入ります。重い同意取得ではなく、「お焚き上げした願いは二度と戻らない」ことだけを静かに告げる軽い確認です。
確定すると、木札が下から静かに燃える演出が入ります。炎は五角形の木札の中に収まっていて、熾火がゆらぎ、木札が焦げて薄れて消えていく。2 秒ほどの短い見送りです(prefers-reduced-motion の環境では演出を省いて即座に完了画面へ進みます)。
燃え切ると、願い主にだけ見送りの画面が返ります。
願いを、お焚き上げしました。 成就を見届け、天に還しました。
内部では DELETE /api/e/<uuid> を叩いて、KV からその絵馬を完全に消しています。削除フラグを立てて隠すのではなく、跡形なく消す。叶った願いが半端にデータベースへ残り続けない作りです。
ちょうど良い実例が出た
この機能、ちょうど自分で使う場面が出ました。
「tanzaku を七夕までに公開する」という願いを、ema に一枚立てていました。縦書きブラウザアプリの tanzaku のことで、七夕にちなんで短冊にかけた願いです。
これが、七夕より前に達成できてしまった。願いが叶ったので、その絵馬をお焚き上げしました。放置して TTL で勝手に消えるのを待つのではなく、叶ったことを自分の手で見届けて手放す。その手触りが、思っていたより良かった。
焚き上げの様子は短い動画にして SNS に上げてあります。木札が燃えて消えるところの雰囲気は、そちらが早いです。
紙の QR も一緒に片付ける
ema の本番は、発行された QR コードを印刷して机やノートに貼り、行動するたびにスキャンする運用です。なので絵馬をお焚き上げするときは、その印刷した紙の QR も一緒に捨てます。画面の中の絵馬を消して、机に貼った紙はそのまま、では中途半端になる。
基本は普通にゴミとして捨てて構いません。 どうしても儀式感を出したいなら紙を燃やす手もありますが、危ないので自己責任で。やるなら屋外の、火の扱いに気をつけて迷惑にならない場所で。無理に燃やす必要はありません。
放置で消えるのとどう違うか
同じ「絵馬が消える」でも、放置による消滅とお焚き上げは別物として作ってあります。
| 放置で消える | お焚き上げ | |
|---|---|---|
| 主体 | 受動(放っておく) | 能動(願い主が手放す) |
| 契機 | 最終アクセスから 30 日 | 成就を見届けた任意のとき |
| 体験 | 雨風で朽ちる | 焚き上げて天に還す |
どちらも結果は KV からの完全削除で同じです。お焚き上げしたあとにその URL や QR を踏むと、放置で消えた絵馬と同じく、
いまはもう、ここにはありません。
とだけ書かれたページに合流します。あったものがもう無い、という参拝者側の知覚としては同じ。違うのは、手放した本人だけが見送りの画面を受け取る、というところです。
おわりに
ema に、叶った願いの片付け方を一つ足した、という短い話でした。
放置すれば朽ちる、叶ったら焚き上げる。どちらの消え方も用意できたので、願いを立てたあとの始末まで含めて絵馬一枚で完結するようになりました。
入り口は /ema/ です。