この記事についてClaude(Anthropic)との共同編集により作成されました。
要約
- 削除ボタンは最初から探しても見つからない。先に「テストとリリース」→「詳細設定」の「アプリの公開状況」タブでアプリを非公開にすると、同じタブに出てくる
- 削除の確定にはパッケージ名と取引IDが要る。この取引IDは、アプリの売上ではなくデベロッパー登録料を払ったときの取引IDである
- 画面の案内はメールを探せと言うだけだが、メールで見つからなくてもGoogleお支払いセンターのご利用内容から確認できる
- 自分の場合は
PDS.で始まる取引IDを、PDS.を付けたまま入れて削除できた
Google Play Consoleからアプリを1つ削除するだけのつもりが、想像以上に手間取った。
消したのは、Google Driveに書き込むアプリとして作っていた bonsai だ。Googleのセキュリティ評価(CASA)に毎年費用がかかると分かって公開をやめ、そのままPlay Consoleに放置していた。撤退の経緯は別の記事に書いたので、ここでは削除の手順だけを扱う。
やること自体は少ないのに、途中で2回止まった。同じところで止まる人のために、手順と詰まりどころを残しておく。
削除までの手順
先に全体を書いておく。
- Play Consoleで削除したいアプリを開く
- 「テストとリリース」→「詳細設定」の「アプリの公開状況」タブで「非公開」を選ぶ
- 同じタブに出てくる「アプリを削除」を押す
- パッケージ名と取引IDを入力して確定する
ヘルプには「アプリの設定」→「詳細設定」という経路も併記されている1。メニューが見当たらないときは、そちらも確認するといい。
詰まりどころ1:削除ボタンが見つからない
最初のトラップがこれだ。削除したいのだから削除ボタンを探すわけだが、公開中のアプリの画面をいくら探しても見つからない。
原因は順番にある。「アプリを削除」のセクションは、アプリが削除の要件を満たしたときにだけ表示される1。要件の1つが「公開停止中であること」なので、先に非公開にしないとボタン自体が出てこない。
つまり、消すつもりなのに「非公開」を探しに行く必要がある。これを知らないと削除の入口にたどり着けない。
なお、非公開にしただけではアプリは消えない。新規ユーザーがGoogle Playで見つけられなくなるだけで、既存ユーザーは使い続けられるし、アップデートも受け取れる2。Play Consoleの一覧からも消えないので、片付けたいなら削除まで進める必要がある。
詰まりどころ2:取引IDが何なのか分からない
「アプリを削除」を押すと、パッケージ名と取引IDの入力を求められる。パッケージ名は com.example.app の形をしたアプリのIDで、Play Consoleのアプリ名の下やストアURLの ?id= 以降で確認できる。
問題は取引IDだ。このアプリで取引なんてしていないのに、と思ってチップを開くとこう書いてある。
デベロッパー アカウントの取引 ID。取引 ID を確認するには、本来のアカウント所有者のメールの受信トレイで「デベロッパー登録料」をお探しください。
ここでやっと、Play Consoleに登録したときに払った登録料の取引IDだと分かる。アプリごとのIDではなく、デベロッパーアカウントに紐づくIDである。
ところが、案内どおりメールで「デベロッパー登録料」を検索しても出てこなかった。2回目の詰まりどころである。
解決方法:Googleお支払いセンターで探す
メールは諦めて、登録料を支払った記録のほうから探す。これでIDが見つかった。
- アカウント所有者のGoogleアカウントでGoogleお支払いセンター(Google Payments)にログインする
- 「ご利用内容」タブを開く(ヘルプの表記は「アクティビティ ログ」)
- 「Google Play アプリ」の25ドルの項目をクリックする
- 取引明細の下のほうに書いてある取引IDをコピーする
ヘルプには「Google Play デベロッパー」で検索すると見つけやすいとある1が、自分の画面では登録料が「Google Play アプリ」という項目名で載っていた。名前で見つからなければ、25ドルという金額を手がかりに探すといい。
このメール以外の経路は、公式ヘルプにはちゃんと書いてある1。ただ、入力画面のチップにはメールの案内しかないので、そこで手が止まりやすい。メールで出てこなかったら、粘らずにお支払いセンターへ行くのが早い。
取引IDの形式と入力のしかた
取引IDの形式は1種類ではない。ヘルプには次の4つが載っている1。
| 形式の例 | 入力するときの扱い |
|---|---|
01234567890123456789.token.0123456789012345 | 「token」の前の数字を削除 |
0.G.123456789012345 | 0.G. の部分を削除 |
Registration-1234ab56-7c89-12d3-4567-8e91234567f8 | 「Registration」の前に数字があれば削除 |
PDS.1234-5678-9012-3456 | ヘルプの削除例には挙がっていない。自分は付けたまま入力して通った |
ヘルプには「オーダー ID の最初の部分を削除してください」という注意書きがあるが、例に出てくるのは 0.G. と、「token」「Registration」の前の数字だけで、PDS. には触れていない。
自分の取引IDは PDS. で始まる形式で、PDS. を付けたまま入力して削除できた。お支払いセンターの表示が 0.G. や数字で始まる場合は、上の表のとおり先頭を落として入力する。
非公開にしてもボタンが出ないとき
「アプリを削除」が表示されないときは、公式ヘルプの要件を確認する1。
| 要件 | 内容 |
|---|---|
| 公開状態 | 公開停止中で、審査中の変更がないこと |
| インストール数 | アクティブなデバイスが1,000台未満(過去30日に1回以上オンになった端末) |
| アプリの状態 | 否承認、ブロック中、停止中でないこと |
| 収益化 | 有料アプリ、アプリ内購入、定期購入のあるアプリは対象外。ただし全期間のインストール数がゼロなら削除できる |
| 操作する人 | アカウント所有者のみ |
収益化していてインストール実績もあるアプリは、この画面からは消せず、サポートへの問い合わせになる1。また、非公開にする前には、最新のデベロッパー販売/配布契約に同意していること、コンテンツレーティングの未回答などのエラーがないこと、管理対象の公開が無効であることの確認が求められている2。
押す前に確認したいこと
削除は7日以内なら復元できるが、それを過ぎると完全に削除される。削除するとユーザーデータと指標にもアクセスできなくなり、アプリの移行もできない1。
見落としやすいのがパッケージ名である1。
- 全期間のインストール数がゼロなら、そのパッケージ名は誰でも再利用できるようになる
- インストール実績が1以上あれば、そのパッケージ名は自分のアカウントでも再利用できない
同じパッケージ名で作り直す可能性があるなら、消す前に一度考えたほうがいい。
まとめ
- 削除ボタンは、先にアプリを非公開にしないと出てこない
- 取引IDはデベロッパー登録料を払ったときのもの
- メールで見つからなければ、Googleお支払いセンターの「ご利用内容」から25ドルの項目を探す
放置したアプリが残っていると、Play Consoleを開くたびに少しだけ気になる。詰まりどころさえ分かっていれば片付けるのは難しくないので、後回しにしているアプリがあれば消してしまうといい。
参考文献
- アプリを削除する - Play Console ヘルプ https://support.google.com/googleplay/android-developer/answer/16483176?hl=ja
- アプリを更新または非公開にする - Play Console ヘルプ https://support.google.com/googleplay/android-developer/answer/9859350?hl=ja